(2010/01/24)
少子化・未婚化が進む現代最終回の今回は、身寄りがなく人生を終える場合を取り上げたいと思う。
昨今の不景気で経済的な不安から結婚に踏み切れない男性が多く、また女性の社会進出の増加から結婚に踏み切れない人が多い社会となっている。
そして、それに相まって少子化が進み、身寄りがない人も多くなっていくだろう。
そんな現代社会の状況に合わせて、相続人がいない場合の相続問題を取り上げてみたいと思う。
CASE 5 「こんな人には遺言書が必要!」
死んでも死にきれない!?
-身寄りがない場合‐
A氏は40代半ばで、IT系の企業を営んでいる。独身生活を謳歌し、未だ結婚する意思はない。
そんな自由気ままな毎日を過ごしている最中、A氏は交通事故に遭ってしまい、半身不随で寝たきりの生活になってしまった。
A氏の両親は早くに他界し、兄弟姉妹もいないため、寝たきりのA氏を世話してくれる親族はいない。
家族をつくらなかったことを後悔し、気持ちは落ち込むばかりで衰弱していく一方だった日々の中で、親身に世話を焼いてくれて、何かと励ましてくれたのが、自分の経営する会社で働く部下のBさんだった。
病院を退院してからも自宅にまで面倒を見に来てくれ、そのおかげでA氏は寝たきりの生活は変わらないものの、気力だけはずいぶん回復した。
「自分には身寄りがいない。一人で死んでいくのなら、自分の財産を辛いときに支えてくれたBさんに譲りたい」。
ベッドの上で、自然とそう思うようになったA氏。
さて、この場合、どのようにするのが、一番スムーズに財産相続をすることができるのだろうか。
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