bookコンシェルジュ

(2010/06/24)

ゆるい時間を過ごしてストレスフリーに


こちらも人生の時間の中で仕事とプライベートの両立を考える上で大いに参考になる1冊。

『ゆるい生き方(本田直之著)』。

大げさでなく、生きるうえで大いに参考になる考え方が60個紹介されている。ストレスにやられている人は必読だ。

まず大切なのは「さぼる」と「ゆるい」の違いだ。「さぼる」は停滞していること、何にもしなくて、何も発展しないこと、むしろマイナスのことだが、ゆるいという考え方は、ゆったりと構えながらも前進していくことだ。

ワークスタイルとライフスタイルは違う。効率化を推し進め最小の労力で最大の結果を得るのはワークスタイルだけで充分だ。ライフスタイルは、非効率、非ロジック、無駄で構わない。唯一の基準は「楽しいか、楽しくないか」。仕事ではないので、白黒つけることに執着しないし、他人にも求めない。

日常の生活でストレスを感じるのは、そこに期待が存在するからだ。「こうあるべき」という期待がひとり歩きして、ストレスになるのを防ぐには、「60点主義」がいいと説く。確かにすべてを60点で良しと思えば、70点を取ったら大満足になる。

さらに著者が強調するのは、会社や組織に縛られない準備をしておく、ということ。クビをおそれたり、上司の顔色ばかり気にしていたら「会社がすべて」という生き方になってしまう。組織があっての自分ではない。スタンスは会社と対等だ。

5年後、10年後に自分は幸せになっているか、ということを常に考えながら仕事をすれば、「会社人間」にならなくてすむ。

ゆるい生き方に徹するには周囲にも理解してもらう必要もある。残業を断って帰るにしても大切なのは、ふだんから成果を出すことで、あの人はそういう個性がある人だと認めてもらうのも大切だ。

他にも個人的に心を動かされた習慣を紹介しよう。 「広く浅い付き合いはしない」「知ったかぶりをしない」「睡眠時間の長い短いよりも寝つきを大切にする」「ゆっくりしゃべる」「儀礼的な冠婚葬祭や年賀状をやめる」……。皆さんは、いかがだろうか? 

カリカリしながら過ごす人生と、ストレスフリーのゆるい生活。どちらがいいかは明らかだ。だれでも仕事はしなければ生活できないのだから、仕事は無駄なくしっかり効率的に進めよう。そしてライフスタイルはゆるく。そんな暮らしに近づくための絶好の2冊だ。ただでさえストレスになる梅雨の季節。つまらない気遣いをして汲々とする時間があるなら、もっと有効に使おう。
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