(2011/12/24)
企業の危機管理の一つとして「社葬」をテーマに話を進めてきました。
第1回の「社葬を行う意味」で記しましたように、企業のトップの死ということは、一個人の死で終わらせることはできません。
社内では自社の発展に多大な功績を残された故人をたたえ、感謝し、追悼する厳粛な行事になります。
また、社会的には企業のトップとして、これまでに多くの方々と係わりがあったことかと思われます。
その関係者の方々に感謝を伝え、これを機に新しい体制でますます会社を発展させていく姿勢を見ていただく大事な行事が、社葬の位置づけだと考えます。
社葬の成功はその企業の信用を高め、業績を上げることになるでしょう。
逆に失敗は社会的信用を失うことにもなりかねません。
この大きな意味のある社葬を円滑に進めていくには十分な準備が必要です。
今回、9回にわたり掲載いたしました「社葬」が危機管理の参考になれば幸いです。
また、社葬の準備には十分な経験と知識を持った葬儀業者を選ぶことも重要なポイントになると考えます。
昨今、葬儀不要論・直葬などが叫ばれておりますが、企業にとっては必要不可欠なものが「社葬」です。
最後に、社葬の重要なポイントをQ&A形式でおさらいしてみましょう。
社葬の位置づけは?
社葬は、故人を弔う儀式であるとともに、企業経営上においては故人の業績をたたえ、企業がその存在意義を社会に表明する活動のひとつです。
社葬の日取りの決定方法は?
社葬の日取りは、関係者や企業の予定、社内関係者、そして会場の都合を配慮して決定します。 社葬の導師は、密葬を行った僧侶(菩提寺)に依頼するのが普通ですが、この僧侶の都合も配慮します。四十九日までを目安に社葬執行日を決定します。
社葬の組織作りのポイントは?
葬儀事務局を設置し、全ての情報を管理します。 また、不測の事態に対応できる雑務問題処理係を各係との連絡役として設けるのがポイントです。
葬儀委員長は誰に依頼するとよいですか?
葬儀委員長は、社葬執行にかかわる最終責任者です。 一般的には社内役員より選ばれます。また、公的立場の関係者、公職者などにも依頼します。
故人の私的要望を社葬には取り入れる場合は?
社葬という建前で行う儀式であるため、あまり私的なことは避けますが、会場の飾りつけに人柄が偲ばれるものを配慮することもあります。 故人が好きだった花を飾る、趣味に関連する品を飾るなどがよいでしょう。
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筆者紹介
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一柳 鎨 Ichiyanagi Hajime


