(2010/02/10)
連載の第2回目で、規制に関する話題を取り上げた。いよいよその第1弾が2月1日よりスタートしているのだが、今回のメイントピックに入る前に簡単に触れておきたい。
今回実施されるのは2点。「顧客から預かった証拠金は全て金銭信託すること」「ロスカット・ルールを整備し、遵守すること」が義務づけられる。
だからと言って投資家が悲観することはない。むしろ、市場が健全化する良い機会なのだから。
今年はFX業界にとって「規制元年」とも呼ばれている。この機会を自分の取引手法、運用方針に沿った、長期的な付き合いができるFX業者をしっかりと選ぶ時期にしてもらいたい。なお、詳しい内容については金融先物取引業協会のホームページでも確認できるので、一度、目を通すといいだろう。
さて今回から、より実践編として色々な取引手法をご紹介したいと思う。まずは「イフダン注文」について触れてみたい。
「イフダン注文」とは順位づけした2つの指値(逆指値も可)を同時に出し、優先した注文が成立した後に、自動的に他方の注文が有効になる注文方法。言葉ではなかなか理解し難い部分もあるだろうから、具体例を挙げると、
「現在、ドル円は1ドル=90円。89円で1万ドル買う指値を出すと同時に、もし89円の買い指値が成立したら91円で1万ドル売りたい」というように、最初の注文の成立を見て、初めて次の注文が現れる注文手法だ。
この注文手法の発展形がリピートイフダン®。
皆さんは「レンジ相場」あるいは「ボックス相場」ということを耳にしたことがあるかもしれない。レンジ相場とはある一定の範囲でレートが上昇したり、下降したりしている相場で、上の具体例で言うと、ドル円相場が89-91円の範囲で動く相場を意味する。
仮にある一定期間、ドル円の動きが89-91円の範囲で動くと想定した場合、いちいちイフダン注文を何回も入れなおすことは、誰もが面倒に思うはず。その手間を解消したのが、リピートイフダン®なのだ。
つまり、89円で買い、91円で売るという売買を繰り返し行うわけだ。少し大げさに聞こえるかもしれないが、寝ている間にリピートが機能していたということは実際にあるのだ。
また、常に相場を確認することのできない投資家にとっては大変嬉しい機能と言えるだろう。ちなみに1年のうちトレンド相場は3割、一方でレンジ相場は7割と言われている。
もちろん、レンジが変わった場合は再度エントリーしなおさなければならないが、またそこでリピートイフダン®がその効果を発揮することになる。
相場を「点」でなく、
「面」で捉える
今回は、もう1つの注文手法もご紹介したい。それはトラップトレード®。
トラップとは「罠を仕掛ける」ということで、ここでは相場の値動きに罠を仕掛ける注文方法のことを意味する。為替相場は上がるときもあればもちろん下がるときもある。安く買って高く売ることがトレードの鉄則ではあるが、安く買おうにも「どこまで下がるか」予想することは困難なものだ。
仮にドル円が1ドル=90円のとき、89円の買いを待ち構えていたところ、寸前で切り返すという口惜しい思いをすることがあるかもしれない。そこで89円まで下がると思えば、89円80銭から89円まで20銭間隔で5個の指値(89.80、89.60、89.40、89.20 89.00)を等間隔で分散して置いておく手法。言い換えると相場を「点」ではなく「面」で捉えるわけだ。
トラップトレード®は、注文を分散させるところに意味がある。

「指値をずらして複数の注文を同時に出すなんて面倒くさい」との声が聞こえてきそうだが、この注文自体も発注画面で一度に出せるようになっており、手間を取らせないものになっている。まずは当社のバーチャルトレードで試してみてもらいたい。「百聞は一見にしかず」だ。

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筆者紹介
相葉 斉 Hitoshi Aiba |
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