大人の人生マニュアル

(2010/02/24)
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最初に断っておく。

子育てに「正解」はない。

これが、結論だ。

たとえば、私は「友だちとの待ち合わせにも困るから、ケータイ電話を買って欲しい」と言ってきた中2の長男に「NO!」と宣言したことがある。

初めは毎日ケータイ電話の広告パンフレットが廊下にバラ撒かれていて(笑)、息子がキャンペーンで対抗したのだが、私は許さなかった。結果、高校に入学するまで、約2年間息子との会話が断絶。

それでも、息子は大学2年生のいま、友人も多く、ITベタでもない。

自分の居場所を得て自信を持てれば、自然、会話も復活する。

かりに、あのとき買ってやったとして、どうなったかにも、無限の選択肢があるだろう。何がどう影響するかは、やってみなければ分からない。

ただ、父か母のどちらかは、ときに「壁」にならなければならない場合がある。「壁」になって自由や権利のほうではなく、義務や責任について教えるためだ。

親は自分が育てている気になるものだが、じつは時代や環境や、息子・娘がやがて属することになるコミュニティの影響力のほうが強いのではないかとも思う。

そう考えたほうが、いくぶん気楽になれるのではなかろうか。

→我が子をモーツァルトのように育てられる!?

筆者紹介

藤原和博 Kazuhiro Fujihara
前杉並区立和田中学校校長
大阪府知事特別顧問
東京学芸大学客員教授

1955年生まれ。東京大学経済学部卒業後、リクルート入社。2003年4月より、都内では義務教育初の民間人校長として、前杉並区立和田中学校校長に就任。現在は、橋本大阪府知事より教育部門の特別顧問を委託され、大阪の小中高の活性化と学力アップに力を貸している。『「ビミョーな未来」をどう生きるか』『新しい道徳』(ちくまプリマー新書)、『校長先生になろう!』(日経BP社)など著書多数。
http://www.yononaka.net

『35歳の教科書』 (藤原和博著)

 

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