2010.09.30

「どんなアドバイスも簡潔にしなさい」

ホレース(教師)

日本に野球を広めたとされるお雇い外国人・ホレースの名言です。アドバイスは簡潔に、と言っているだけあって非常に簡潔な名言ですね。「はい」と返事をするよりほか仕様がない簡潔さです。しかしなかなか、この「簡潔」というのが難しい。
特に部下に向かって何事か助言する、注意する、そんなときにくどくどと述べたてていること、ありませんか? 「こいつキョトンとしやがって。聞いてんのか」と、あなたは思うかもしれません。でも多分、そんなとき部下の彼は聞いてはいます。聞いてはいますが、あなたの話がまだるっこしくて分かっていないのでは? 「自分の話は長いかもしれない」という疑いをつねに胸に秘め、簡潔なアドバイスを心がけましょう。

出典『語り継ぎたい世界の名言100』(総合法令)

2010.09.29

「生きている限り、人間はすべてを奪われることはない」

正岡子規(俳人)

こういった本人は晩年を布団の上で過ごしました。結核菌が脊椎にまわって脊椎カリエスを発症したのです。死ぬ3年前からは座ることさえできずに、正真正銘「寝たきり」の生活でした。
その病床で子規は『病床六尺』を書き、『仰臥慢録』を書きました。『病床六尺』では、「絶叫。号泣。益々絶叫する。益々号泣する。」と苦痛にのたうちまわる己を冷静に見つめる一方、『仰臥慢録』に「朝 ヌク飯三ワン 佃煮 梅干 牛乳一合ココア入リ 菓子パン 塩センベイ......」と、健康な人でも驚くほどの献立を紹介してみたり。
人間はすべてを奪われることはない。これは子規が病みついてまざまざと実感した言葉なのではないでしょうか。我々も子規の心意気にならって、何でも果敢にチャレンジしましょう。

出典『運命の言葉』(日本ブックエース)

2010.09.28

「助言は、自分をうまく律することのできる人間に求めるとよい」

レオナルド・ダ・ヴィンチ(芸術家)

大人も板についてくると難しいのが、「助言を請う」ということではないでしょうか? なかなか素直に慣れないということもありますが、それより何より実際問題、会社というのは意外と助言を求めづらい空間です。
それでも若いうちは上司に「ご助言を」とお願いすればよいのですが、自分が上司になってしまうとそうは行きません。あまり迂闊なことをしゃべると誰がどこで漏らすか分かりませんし、大体いまから相談しようとしている相手は信頼に足るのか? という疑問も感じてしまうかもしれません。 そんなときはダ・ヴィンチ先生のこの名言を思い出しましょう。
「自分をうまく律することのできる人」。あなたが助言を請うべき相手はそんな人です。

出典『知をみがく言葉』(青志社)

2010.09.27

「飛ぶためには抵抗がなければならない」

マヤ・リン(芸術家)

たとえば宇宙で鳥を放すと、浮きますが飛ぶかどうかは別の問題だそうです。宇宙を模した無重力空間にセキセイインコを離した実験では、インコは進行方向に向かって飛ばずにバック転を繰り返していたそう。つまり、本当に、「飛ぶ」には抵抗がなければならないのですね。
我々も、成し遂げようとしていることが大きければ大きいほど、抵抗も大きくなります。しかし、その抵抗があるからこそ成功があるのではないでしょうか。
大きな抵抗や反対にあったときこそチャンス。この仕事は大きく育つぞ、と心の中でガッツポーズと行きましょう。

出典『語り継ぎたい世界の名言100』(総合法令)

2010.09.24

「自分たちが心から楽しんでいるからこそ、成功も手に入れることができた」

ミック・ジャガー(ロックミュージシャン)

結局、自分が楽しめないことは他人も楽しめない、ということかもしれません。いやいや引き受けさせられたミッション。心にわだかまりがあるのに成功させなければならないプロジェクト。考えるだけで気が重くなります。
仕事というのはつねに"上"を求められる宿命ですから、いくつになっても越えなければならないハードルがあります。ただでさえハードルが高いのですから、それに挑む自分の気持ちぐらいは前を向いた状態でいたいもの。
とはいえ、読者の皆様はもう大ベテランですから、自分の心を盛り上げる術はご存じのことかと思います。部下や後輩が何となく不安そうにしていたら、この名言を教えてあげてはいかがでしょうか?

出典『ロック・ミュージシャン名言集』(シンコーミュージック)

2010.09.22

「甘えは元来が自制力と節度の欠如がもたらすものである」

立原正秋(小説家)

父は李朝の貴族、と本人は名乗っていました。生まれは日本、祖国は朝鮮半島。本名は金胤奎、死の間際に筆名の立原正秋に改名しました。中世を愛し能や骨董を愛でる一方、喧嘩っ早い剣の達人としても有名でした。着流し姿でさりげなく女をくどく。正に男のロマンを体現したような人であったともいえます。
そんな彼は求道の人であり、厳しく美を追い求めた芸術家。甘えを排した立原文学はいまなお読む人を惹きつけて止みません。
甘えのない仕事は後世に残る。それを証明した人ともいえるかもしれません。我々も自制心と節度を保ち、息の長い仕事をし続ける職業人を目指しましょう。

出典『立原正秋全集』(角川書店)

2010.09.21

「成功の秘訣は、職業をレジャーとみなすことだ。」

マーク・トウェイン(小説家)

トム・ソーヤ、ハックルベリー・フィン......少年物で一世を風靡したマーク・トウェインの名言です。
冒険小説の作家ですからマッチョなおじさまかと思いきや、彼はアメリカ人というより英国紳士のようなダンディでした。
とはいえ若い頃には、父が残した負債を返すため苦労を重ねた人でもあります。印刷工も蒸気船の下働きも経験しました。
ハレー彗星の出現の年に生まれた彼は、再びのハレー彗星の訪れに合わせるかのように世を去りました。
私たちの一生は決して長くありません。そう、ハレー彗星を二度見ることができるかどうかさえ怪しい。そんな短い一生ですが、仕事人生は意外と長い。人生の半分は仕事をしています。だからこそ、毎日が冒険、と思いながら楽しんで仕事をしたいものですね。

出典『最高の報酬 ?お金より大切なもの 働く人の名言集』(英治出版)

2010.09.17

「死ぬくらいなら、その前に一回はバカになってみたらいい」

木村秋則(リンゴ農家)

無農薬栽培の「奇跡のリンゴ」を世に送り出したリンゴ農家・木村秋則さんの名言です。 実は、無農薬のリンゴを作るということは常識では考えられないくらい難しいことなんだそう。誇張でも何でもなく、無農薬でリンゴを作るなんて奇跡でも起きなきゃできないよ。という認識を、リンゴ農家の人々は持っていたわけです。
木村さんもある日までは、農薬を使って当然だと思っていたそうですが、無農薬稲作について書かれた本を読み、「そうか。無農薬でも育つかもしれない」と思い当たりました。
そこからリンゴ畑を実験場に変えた木村さん。失敗し、後ろ指をさされつつ、最終的には無農薬リンゴの栽培に成功しました。
虚仮の一年岩をも通す。という諺もあります。時にはもう、人から後ろ指を指されるぐらい馬鹿正直に邁進してみるのもいいかもしれません。死ぬくらいなら、その前に。の心境です。

出典『奇跡のリンゴ』(幻冬舎)

2010.09.16

「愛は幸福の門を開けるためのカギである」

オリバー・ウェンデル・ホルム(医師・詩人)

新規取引先の担当者と、はじめての顔合わせ。現れたのはどうもいけすかないヘラヘラした昨今の若者。とはいえ、自社の窓口たる部下の方もなんとも気の弱い昨今の若者で。――なんて、先回りしてなんとなく嫌な予感を感じて、あれやこれやとぶつくさ言ってしまうこと、ありませんか? お前電話したのか、メールはしたか、違うそうじゃない、なんて。心配の芽を潰すことが第一義になってしまうこと、もしかしたらあったりしませんか? 
でも、必要なのは愛なのです。北風が強く吹いても旅人はオーバーコートを脱ぎません。結局のところ、愛情がすべてを動かす秘訣なのです。今日も愛を持って誠心誠意励みましょう。

出典『語り継ぎたい世界の名言』(総合法令)

2010.09.15

「私は芸術家だから
芸術の神にぬかずけばいいんだよ」

岡本かの子(小説家)

「芸術は爆発だ!」の岡本太郎の母、岡本かの子の名言です。
この家は芸術家一家なのだな、ということがよくわかりますね。
それはさておき、かの子は芸術家なので芸術の神にぬかずきました。我々は何の神にぬかずくべきでしょうか?
仕事の神? というのは一体どんな神で何をしてくれるものなのか想像がつきませんが。しかし我々は真のビジネスマンを目指しているわけですから、仕事の神にぬかずく覚悟で今日も精進いたしましょう。

出典『岡本かの子全集』(筑摩書房)

2010.09.14

「いや、人生は気合いだね。」

二葉亭四迷(小説家)

言文一致体で小説を書いた日本初の人。元祖・小説家の二葉亭四迷の名言です。
この方、文学をやることを父に反対され「くたばってしめえ」と叫ばれたのをそのまま筆名に使った、という伝説があるほどの合法磊落な人でもあります。
そんな伝説を持つ二葉亭四迷に言われると、なんだか思わず納得してしまいそうです。確かに、人生は「気合い」なんです。人生なんて占いと一緒。当たるも八卦当たらぬも八卦、そう思って、とにかく気合いで乗りきりますか!

出典『酒余茶間』(新潮社)

2010.09.13

「一.士道に背きまじきこと
右の条々あい背き候者は切腹申しつくべき候なり」

局中法度(新選組隊規)

大河ドラマなどで一躍キャッチーな存在となった新選組ですが、その実態は不逞浪士を取り締まる警察集団。身元調べなどせずに志を持った素浪人をどんどん入隊させますから、荒くれ者を統制するために新撰組内での禁止事項を条文にしました。それがこの「局中法度」。全五条の法度ではありますが、この1条目にすべてが言い表されていますね。武士として「士道に背かない」。それが一番重要なのです。
我々も「ビジネスマン道」に背かないこと。それさえ守れればいい仕事ができるはず。今日も道をあやまたずがんばって働きましょう。

出典『新選組顛末記』(新人物往来社)

2010.09.10

「いつだって新しい弾丸を込めとかないと錆びついちまうんだよ」

キース・リチャーズ(ローリング・ストーンズ)

今日はローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズの名言です。さすがロックの帝王です。クールですね。 我々はロックスターではありませんが、しかしそれでも、つねに「新しい弾丸」を込めた銃でありたいものです。 そして新しい弾丸を込めるには、古い弾丸は撃ってしまわなければなりません。 銃だけ持っていても仕方がない。弾を込めても使わずにいては宝の持ち腐れ。戦うべきときは戦い、クールに敵を一撃必殺。 たまにはそんなドラマも辞さない大人でいたいものです。

出典『ロック・ミュージシャン名言集』(シンコーミュージック)

2010.09.09

「出られないと分り切っているものを出ようとするのは無理だ。無理を通そうとするから苦しいのだ。つまらない。自ら求めて苦しんで、自ら好んで拷問に罹っているのは馬鹿気ている。」

猫(『吾輩は猫である』の主人公)

『吾輩は猫である』で人間たちを観察し、馬鹿にし、たまには愛おしむ主人公の「猫」ですが、物語の結末で彼は酔っぱらい、水桶に落ちて死んでゆきます。その死に際の言葉が今日の名言。 確かに、人間には諦められないこともあります。100%無理なんだけど、でも頑張らないと。というようなことは確かにあります。そうあっさり諦められるのは猫だからだよ。という気もしてきますが、しかし「猫」の言うことも一理あります。 どうしたって無理と分かっていることを通したところで、自分も周囲の人も苦しいのです。無理だと思って頑張るのは大事。でも無理なことを押し通すのは身勝手。ここに注意して今日も「不可能を可能に」していきましょう。

出典『吾輩は猫である』(新潮社)

2010.09.08

「すべてのものが我々のために作られたと思ってはならない」

デカルト(哲学者)

大人になり、「上司」という生き物になると、世界は自分のものだと思いがち。何も言わなくても気が利く部下ならお茶を汲んでくれますし飲みに行っても上座が準備してあったりする。誰もコピーを取らせようなんて思いませんし、何より口答えをされることだって稀です。 でも、だからって、すべてが自分のためにまわっていると思ってはいけません。 みんなが敬意を払ってくれるのは上司だからこそ。そこを忘れず、相手の敬意には感謝を持って応じましょう。

出典『哲学の原理』(日本ブックエース)

2010.09.07

「天網恢恢疎にして漏らさず」

老子(思想家)

何でだよ、というとばっちりじみたことがこの世には多々あります。どんなに大人になってもなくならないもののひとつでもあります。自分のせいじゃないのに上司や妻に怒られる。同僚に面倒を押しつけられ、押しつけた本人は素知らぬ風。 まったく、嫌なことばかりです。 でもご安心を。ざっくりした天の網ではありますが、悪事を見逃すことはありません。人生というのは結局トータルで考えるべきもののよう。最後のときに笑って死ねる自分でいるために、自分を欺かず生きていくことを忘れず今日もがんばりましょう。

出典『老子』(岩波書店)

2010.09.06

「運を信じるべきだ。そうでなきゃどうやって自分が嫌いな連中の成功を説明できる?」

ジャン・コクトー(作家)

運を信じるべきだ。に続くとは思えないネガティヴ名言ですが、良くも悪くも運をしんじよう、ということでしょうか。 確かに、何事かうまくいったときも、100%自分の力だとうぬぼれるような人間はどうかと思いますし、他人ばかりうまくいくとひがんでばかりの人間も嫌なものです。 うまくいっても「これも運」。出し抜かれたら「それも運」。それぐらいの気持ちでささいな成果に一喜一憂することなく、着実に前進していきましょう。

出典『運命の言葉』(日本ブックエース)

2010.09.03

「完全なる愛は『無我』のまたの名なり」

泉鏡花(作家)

なんでやねん。と思わず関東人でも関西弁でつっこみたくなるようなことをする。部下とはたまに、そういうものです。 ベテランのこちらからすると、なぜそんなこともわからないのか、というようなことをします。仕事以前の常識の問題だ、ということをするのもまた、最近の部下という生き物です。 怒りたくなりますよね。しかもねちねちと怒りたいですよね。いえいえ、しかし部下のためを思うなら、部下を部下として愛しているのなら、「無我」の境地で淡々と注意しましょう。完全なる愛をもって、部下を正しく一人前にしたいものです。

出典『照葉狂言』(新潮社)

2010.09.02

「ラディカルとは、物事を根本において把握することである」

カール・マルクス(作家・思想家)

何事も基礎が大事、とはもう古今東西いろんな人が言っていますが、人間というものはつい基礎をおろそかにしがち。最初の内は真面目に基礎から、とか思うわけですがわかってくるとすぐもっと難しいことをやりたがるものです。もちろんそのチャレンジ精神のおかげで進化できた側面もあるとは思われますが、しかしやはり、基礎をおろそかにしてはいけないのです。 世界中のだれもが知っている「社会主義思想」を確立したマルクスが言っているのですから、これはもう素直に聞くしかありません。新しい仕事を攻めたいことほど物事の根本・基礎をしっかり把握するようにいたしましょう。

出典『へーゲル法哲学批判序説』(岩波書店)

2010.09.01

「森羅万象に多情多恨たれ」

開高健(作家)

趣味は釣り、旅、そして酒。世界を股にかけて活躍した小説家・開高健の名言です。
9月になりました。ここから年末まではあっという間です。秋から冬へ季節が移り変わるのもあっという間ですし、仕事も年末までに形にしたい案件もあったりして、何かと慌ただしい時期です。
ともすれば機械的に毎日をやり過ごし、黙々とただ生きることが目標になってしまうこともありますが、プロのビジネスマンたるもの、そうであってはいけません。すべての物事に食らいつき、貪りつくすような気合いで忙しい日々すら楽しんでしまいましょう。

出典『出版人マグナ・カルタ九章』

 
presented by 幻冬舎メディアコンサルティング