社長: 先生に教えてもらったのですよ。私は税金を払いたくない。いかにして税を納めないで過ごすかということばかり考えていました。そこで先生に出会いました。先生は無税で高級車に乗りたいという私に、車の買い方を教えてくれました。まず現金で購入しました(第二回)<その1>。次に全額借入金で購入しました(第三回)<その2>。それから頭金を用意して購入しました(第四回)<その3>。これらの買い方では、いずれも税を支払うことなく私は車を手にしました。
税理士: そうでしたね。
社長: つまり減価償却できる資産を購入し、事業に活用する場合には、税を支払う必要はなかったのです。
税理士: しかし……。
社長: ええ、返済計画を。もうひとつ重要な点は無税で資産を購入し続けようとすると、何時まで経っても会社は体力をつけていけないということです。貸借対照表は5年ないし6年後に設立当初の顔に戻るだけでした。
税理士: でも簿外で高級車を手にしたではありませんか。
社長: 結局、それが私の願望だったということです。簿外で車を手にしても、貸借対照表は成長していない。これでは企業の評価は高まりません。そのことを気づかせてくれたのが次の買い方です。
税理士: 返済期間内に返済資金を稼ぎだす事業計画ですね第五回<その4>。
社長: ここではじめて私は法人税等の納付を経験しました。
税理士: 大嫌いな税金を支払うことになってしまった。
社長: そこで返済期間と減価償却期間の時間のズレが税を発生させる原因になるということを知りました。いやな税金は納めましたが、しかしそのおかげで、想像しえなかったものを手にしました。
税理士: ほう、なんですか。
社長: 「安心と時間」です。そこで私はいろいろなことを考えられる余裕を持ったのです。
税理士: 税を納めると「安心と時間」が生まれるのですか。
社長: 悔しいけどそういう結果になったのです。
税理士: 理屈を越えたお話ですね。これは体験から生まれた実感というべきでしょうか。
社長: そして企業の存続発展のための指標としては、P/LではなくB/Sのほうが重要なのだと気づきました。
税理士: というと?
社長: 資産の買い方で税が発生したりしなかったりしました。どちらの選択もあるのですが、どちらの意思決定をするにしても、大切なのは利益より資金でした。そこで資金に苦しまない経営体質を作り上げることがまず大切だということを知りました。
税理士: 年々の利益に一喜一憂することはない、ということですか?
社長: 事業計画がしっかり立っていた場合の話です。計画を綿密に立てれば、償却期間と返済期間のズレをなくすこともできれば、計画的な節税もできます。大切なこととは利益計画だけでなく、そこに資金計画を必ず盛り込まなければならないということです。税しか見ていなかった私は、利益のことしか考えていなかったのです。そして経営に有効な計画の立て方は5年ないし6年の中期計画だと知りました。
税理士: 遠くのものまで見えるようになったのですね。
社長: 事業計画がしっかり立てられれば、企業を成長させられると確信しました。そこで、フェラーリの購入資金を手にするための計画を立てました(第六回)<その5>。
税理士: 1台目の車を借入して購入し、返済しながら同時に2台目の車の購入資金を調達するという、大胆な計画でした。
社長: 売上高の高さに驚きましたが、計画のおかげで先が見えているのでやりきれました。計画が実現されていくという楽しさがありました。
税理士: 税金も沢山支払われました。
社長: 納得の上での税金には、支払いに迷いは生まれませんでした。ただあこがれの車に乗りたい、税は払いたくないという身勝手な願望しか持っていなかった私が、先生にご指導いただくことで、みるみる沢山のことを学ぶことができました。そうして、資金が2種類あることに気付いたのです。
●次回は、2種類の資金の使い方について、さらにお話します。
税理士: そうでしたね。
社長: つまり減価償却できる資産を購入し、事業に活用する場合には、税を支払う必要はなかったのです。
税理士: しかし……。
社長: ええ、返済計画を。もうひとつ重要な点は無税で資産を購入し続けようとすると、何時まで経っても会社は体力をつけていけないということです。貸借対照表は5年ないし6年後に設立当初の顔に戻るだけでした。
税理士: でも簿外で高級車を手にしたではありませんか。
社長: 結局、それが私の願望だったということです。簿外で車を手にしても、貸借対照表は成長していない。これでは企業の評価は高まりません。そのことを気づかせてくれたのが次の買い方です。
税理士: 返済期間内に返済資金を稼ぎだす事業計画ですね第五回<その4>。
社長: ここではじめて私は法人税等の納付を経験しました。
税理士: 大嫌いな税金を支払うことになってしまった。
社長: そこで返済期間と減価償却期間の時間のズレが税を発生させる原因になるということを知りました。いやな税金は納めましたが、しかしそのおかげで、想像しえなかったものを手にしました。
税理士: ほう、なんですか。
社長: 「安心と時間」です。そこで私はいろいろなことを考えられる余裕を持ったのです。
税理士: 税を納めると「安心と時間」が生まれるのですか。
社長: 悔しいけどそういう結果になったのです。
税理士: 理屈を越えたお話ですね。これは体験から生まれた実感というべきでしょうか。
社長: そして企業の存続発展のための指標としては、P/LではなくB/Sのほうが重要なのだと気づきました。
税理士: というと?
社長: 資産の買い方で税が発生したりしなかったりしました。どちらの選択もあるのですが、どちらの意思決定をするにしても、大切なのは利益より資金でした。そこで資金に苦しまない経営体質を作り上げることがまず大切だということを知りました。
税理士: 年々の利益に一喜一憂することはない、ということですか?
社長: 事業計画がしっかり立っていた場合の話です。計画を綿密に立てれば、償却期間と返済期間のズレをなくすこともできれば、計画的な節税もできます。大切なこととは利益計画だけでなく、そこに資金計画を必ず盛り込まなければならないということです。税しか見ていなかった私は、利益のことしか考えていなかったのです。そして経営に有効な計画の立て方は5年ないし6年の中期計画だと知りました。
税理士: 遠くのものまで見えるようになったのですね。
社長: 事業計画がしっかり立てられれば、企業を成長させられると確信しました。そこで、フェラーリの購入資金を手にするための計画を立てました(第六回)<その5>。
税理士: 1台目の車を借入して購入し、返済しながら同時に2台目の車の購入資金を調達するという、大胆な計画でした。
社長: 売上高の高さに驚きましたが、計画のおかげで先が見えているのでやりきれました。計画が実現されていくという楽しさがありました。
税理士: 税金も沢山支払われました。
社長: 納得の上での税金には、支払いに迷いは生まれませんでした。ただあこがれの車に乗りたい、税は払いたくないという身勝手な願望しか持っていなかった私が、先生にご指導いただくことで、みるみる沢山のことを学ぶことができました。そうして、資金が2種類あることに気付いたのです。
●次回は、2種類の資金の使い方について、さらにお話します。

山下明宏 Akihiro Yamashita


