(2010/07/24)
DAY 3×月×日(土)00:45 タンジェ行 夜行列車出発 見事なまでの定刻出発。シートは、ぐっすり眠れるよう1等寝台のコンパートメントを確保している。指定された小部屋へ入ると、既に知らないアフリカのオッサンが横になっている。一体何事かと状況を分析すると、なんとコンパートメントとは最高6人の相部屋を意味するらしい。日本ではこれをコンパートメントとは呼ばない。これならオープンになっている2等寝台の方がましだ。仕方なくアフリカのオッサンと一緒に眠る。 07:45 タンジェ・ヴィル駅到着 駅に着くかなり手前で目が覚める。やはり知らないアフリカのオッサンとはそう簡単には眠れない。車窓にはロバに乗った農夫が行きかうのどかな風景。そして次第に街の景色に。暫くしてタンジェに到着。プチタクシーでスペイン行きの船が出るタンジェ港へ向かう。 |
|
08:00 タンジェ港到着 ターミナル近くでスペインのタリファ港行きチケットを購入する。どうやら船は出航したところらしく2時間以上の待ち。モロッコ出国手続きを済ませて船を待つ。 10:25 タリファ行高速船出航 フェリーは大型バスを何台も積載できるオーストラリア製の高速ターボジェット。大西洋と地中海を結ぶ海流の激しいジブラルタル海峡も1時間ほどで一気に越える。ジブラルタル海峡と言えば「風雲たけし城」で丸太の上を金のボールを受け取って渡りきらなければならない難所。その程度の知識しかない。しかしそんあ素振りなど一切見せず、海峡の風に身を任せ背中に哀愁を漂わせる。 |
|
12:25 スペイン・タリファ港到着(日本との時差?7時間) スペイン入国手続き後、イギリス領ジブラルタルへの起点となる街「アルヘシラス」へ向かう。バスでアンダルシアの丘を縫うように走る。林立する風力発電機の間を抜けるとアルヘシラスの街が見えてくる。約40分。 |
|
13:20 アルヘシラス港バスターミナル到着 ここからジブラルタルと国境を接する町「ラ・リネア」行きのバスが出るターミナルまで移動。同じバス同士なのでターミナルも近いとタカをくくっていたら大間違い。30分近く歩く。 13:55 ラ・リネア行バス出発 完全に市バス。細かくバス停を刻みながら、ラ・リネアへ向かう。車内でコンビニで買いこんだサンドイッチに貪りつく。 14:30 ラ・リネア到着 イギリス領ジブラルタルとの国境まで歩く。 |
|
14:40 ジブラルタル入国 イギリスがシェンゲン条約に加盟していないためか、パスポートチェックがある。しかも入国スタンプまで押される。しかし同じEUのスペイン内に飛び地でイギリス領があるという事実は、スペイン人からすれば一体どんな感じなのだろうか? 不思議でしょうがない。 14:50 ジブラルタル名物の滑走路 ジブラルタルには空港がある。そしてここは世界でも珍しい滑走路に「踏切」がある。というのも滑走路を横切るように道路が走っており、飛行機の離着陸の際に遮断機が下り通行できなくなる。逆に言うと、普段は滑走路を普通に車や人が横断することができる。明日はこのジブラルタル空港からロンドンへ飛び東京へ戻る。 15:00 バスでジブラルタル中心部へ スペインにありながらもここは完全にイギリス。2階建てバスが走り、通貨はポンド。ユーロも使えるがポンドの方が断然レートがいい。バスでマーケットプレイスへ行き、生ビールとワラジのようなフィッシュアンドチップスをつまむ。 |
|
|
16:00 明日のロンドン行フライト欠航 明日のジブラルタル発ロンドン行のフライトがブリティッシュエアウェイズのストにより欠航になる。このままでは帰れないのでフライトの変更をエージェントに依頼する。その結果、ジブラルタルから約200キロメートル離れたスペインのマラガという都市からエア・ヨーロッパでパリへ飛び、東京へ戻るというルートが見つかる。したがって、何としてでも今日中にマラガへ自力で辿りつかなければならない。油だらけの手をジーンズで拭い急いでジブラルタルを後にする。 16:50 マラガ行バス出発 スペイン領に再び入る。ラ・リネアのバスターミナルへ戻り、マラガ行きのバスを探す。すると奇跡的に20分後に出るマラガ行きのバスが見つかる。しかも最後の1席に滑り込む。コスタ・デル・ソルのリゾートに立寄りながら約2時間30分。マラガの街へバスは到着する。 |
|
|
19:30 マラガで宿探し バスターミナル到着後、今夜の宿探しを開始。情報収集のためターミナルに隣接するマラガ駅へ行ってみる。すると構内にステーションホテルの表示を発見。すぐさま空室を確認。空きがあったため、そのままチェックインする。これで今夜の宿は確保できた。しかもマラガ空港までは列車で直行できるとのこと。結果は極めてオーライだ。 20:20 マラガの美しい街並みに感動する 駅をはじめ、あちこちにピカソをモチーフにしたオブジェがやたら多い。どうやらマラガはピカソが生まれた街として有名のようだ。荷物を置き、タクシーでカテドラル方面へ向かう。ピカソ博物館からピカソの生家を訪れる。まさにピカソづくし。歴史と文化が現代と見事に調和し、観光地としてではなく生活の場として街が機能している。無類の芸術家が生まれるのも頷ける。図らずも訪れた街が、今回の旅で一番印象に残る。何とも複雑な心境だ。 |
|
21:00 老舗バールでスパニッシュ・ワイン アラメダ・プリンシパル通り沿いの歴史を感じさせるバールへ立寄る。カウンター内には10種類以上のワイン樽が整然と並び、オーダーすると樽の蛇口から直接グラスに注がれたワインを飲める。少し甘めのフレーバーは、この地方特有のワインのようだ。普段は甘口のワインなど飲まないが、現地で飲むとなぜかうまい。ついつい飲みすぎる。勘定はカウンターにチョークで代金を記入していく方式。何だかとても楽しくなってくる。 |
|
21:50 バール2軒目でワインとイベリコ豚 調子に乗ってバールをハシゴする。ピカソ美術館近くの小さな店でワインとイベリコ豚をオーダー。恐らく大したことない店と思われるが、とろけるような絶品イベリコ豚がサーブされる。思わず涙が出そうになる。遠くからアコーディオンの切ないメロディーが聞こえる。12時間ほどの滞在だが改めて訪れたい街だ。心からそう思う。 |
|
23:00 ホテル戻り 23:45 就寝 |



