男の週末トリップ

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DAY 3

×月×日(日)

04:00 起床。
チェックアウト後ロビーへ。ボックスブレックファストは本当に用意されていた。

05:00 アンコールワットへ向け出発。
ドライバーは約束の5分前にきっちり登場。なかなか信頼できそうだ。暗闇の中、神秘の大遺跡アンコールワットへ車を走らせる。

05:15 アンコールワット入口 チケット購入。
US20ドルでワンデイパスを購入。チケットは写真入り。譲渡できないように窓口で写真を撮られチケットに転写される。変なところに芸が細かい。ここから再度車に乗り、アンコールワットへ向かう。

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05:50 感動のサンライズ。
駐車場からサンライズポイントの池のほとりまで歩く。日の出目当ての大勢の観光客で大混雑だ。そして辺りが薄っすらと紫色に変化した瞬間、要塞のような荘厳な仏塔が忽然と姿を現す。そして水面に映し出され上下対象となったアンコールは、まるで宇宙空間に存在するスペースコロニーのようだ。バックライトを調整しているかの如く、時間ととともに背景の色が変化する。今にもUFOでも飛びだしてきそうな雰囲気だ。しかしこの存在が150年前まで人目に触れず、ひっそりとこの地に佇んでいたとは信じられない話。

サンライズ鑑賞後、アンコールワット内を見学。回廊に施された壮麗かつ精緻なレリーフに見入る。しかしよく見ると、結構傷みが激しい箇所があり、修復中のものもあればそのまま放置されているものも多い。保護と管理を徹底しないとかなりヤバいレベルだ。

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07:30 アンコールトムへ移動。
アンコールワットから車で数分。アンコール二大遺跡のひとつ、アンコールトムへ向かう。北門からアンコールトムの中心地「バイヨン」を訪れる。ここもアンコールワットと双璧をなす繊細かつ妖艶なレリーフが回廊に施されている。そしてバイヨン名物、巨大な観世音菩薩の四面仏は迫力満点。人知を越えた世界観に圧倒される。しかしここも遺跡の傷みが激しい。倒壊した残骸が野積みで晒されたままだ。

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08:30 アンコールトムの遺跡を見学。
バイヨンからバプーオンへ向かう途中に大仏殿がある。そこで地元の人が読経を上げている。知らん振りして過ぎようとすると、「祈りを捧げて行きなさい」と無理やり呼び止められる。よくわからないまま祈りを捧げる。手に何やらミサンガのような赤いヒモを結ばれる。 バプーオンから王宮、そして象のテラスからライ王のテラスへとアンコールトムの見所をそれなりに押さえる。





10:50 バンテアイ・スレイ到着。
ドライバーの提案でアンコールトムから北東に約40キロ。田舎道を車で1時間ほどにあるバンテアイ・スレイ寺院を訪れる。赤い砂岩でできた小じんまりとした寺院。ここのレリーフもまた仕事が細かい。ダイナミックな感じではないが洗練された美しさをもつ遺跡だ。 遺跡前の茶屋で一服した後、シエムリアップ市内へ戻る。道中、高床式の簡素な住居やよくわからない乗り物を数多く目にするが、言えることはこのあたりはとんでもない田舎だ。

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12:30 キリングフィールド到着。
中学生の頃、同名の映画を見て強烈な恐怖を覚えたことを思い出す。カンボジア内戦でポル・ポト率いるクメール・ルージュが「粛清」の名のもと無差別、大量虐殺を繰り返す様は「えげつない」の一言。エンディングに流れていた「IMAGINE」は今でも鮮明に耳に残る。このあたりでは掘れば人骨がいくらでも出てくるらしく、慰霊塔に頭蓋骨がずいぶん適当に納められている。




13:10 トンレサップ湖へドライブ。
乾季と雨季ではその面積が3倍も変化する巨大な湖。湖が「伸縮」するため住居の基本はフローティング式。普通に建てると雨季には水没するという。難儀な話だ。クルーズに出るか思案するが、帰りの飛行機に間に合わない可能性があり諦める。

13:40 平壌レストランへ潜入。
シエムリアップ市内に戻り、北朝鮮が外貨獲得のために経営する国営レストラン「平壌レストラン」へ潜入。カンボジアにはプノンペンとシエムリアップに2店舗ある。ランチタイムを過ぎているせいか、200人ほど入りそうな広い店内は一組の先客のみ。店内は昼間にもかかわらず極端に薄暗い。適当にテーブルに着くと民族衣装を纏った「喜び組」と思しき女性が注文を取りに来る。名物「冷麺」のほかキムチチャーハンなどをオーダー。最初に現れた女性はフレンドリーで英語は全く通じないが、身ぶり手ぶりでこちらの質問に答えてくれる。写真もOKだ。どうやら彼女は先月、本国から送り込まれたようだ。いろいろ尋ねていると「喜び組」の先輩格が現れ、こちらの国籍が何で、目的は何だとまくしたてる。そして日本人だと分かった時点で態度が急変する。写真も急にNGになる。そして奥からは応援が駆けつけ3人の「喜び組」に囲まれ監視される。無視して写真を撮ろうとすると後ろから羽交い絞めにされ、「早く食べて出て行けと」とえらい剣幕で怒りだす。そして口元に無理やり料理を運んでくる。かなりヤバい空気になってきたため観念した振りをして食事をする。すると少しずつガードが甘くなる。その隙を狙って忍ばせておいたコンパクトカメラで名物の「冷麺」を盗み撮りする。しかし不覚にもストロボが「ON」になっており、思いっきりフラッシュしてしまう。その瞬間、3人「喜び組」が鬼の形相で烈火のごとく激怒、ついに途中で店を追い出されてしまう。冷麺を撮ってここまで怒られたことは生まれて初めてだ。

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14:35 戦争博物館を見学。
博物館と名乗っているが、実態は内戦終了時にその辺に転がっていた武器や戦車を拾ってきたものと思われる。野ざらしで全くメンテナンスされていないため、朽ちる一方だが悪くない商売だ。入場料3ドル。

17:00 シエムリアップ空港到着。
ニューアンコールマーケットという地元の市場に立寄った後、空港へ向かう。今回の週末トリップもようやく終了。しかし東南アジアでもベトナムやカンボジアは、まだまだ全てが始まったばかりの印象。メキメキと音を立てて成長する様はなかなかダイナミックだ。普段感じることのできない変化の実感。今回も刺激的な旅だった。

19:10 ベトナム航空ホーチミン行出発。

20:10 ホーチミン国際空港到着。トランジット。

23:55 JL750便 成田国際空港行出発。


DAY 4

×月×日(月)

07:20 成田国際空港到着。
そのまま出社。

●次回は「アメリカ・ニューヨーク」での濃密旅行をお届けします。

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